
マーキュリー・ダイム(ウィングド・リバティ・ダイム)は、1916年から1945年までアメリカで鋳造された10セント銀貨です。デザインはアドルフ・ワインマンが担当しており、その美しい意匠から高い評価を受けているデザインです。
| 項目 | 基本データ |
|---|---|
| 発行国 | アメリカ |
| 発行年 | 1916年〜1945年 |
| 重量 | 2.50g |
| 大きさ(直径・厚みなど) | 直径:17.90mm、厚さ:1.35mm |
| 表面デザイン | 左を向いた自由の女神の胸像 |
| 裏面デザイン | オリーブの枝で包まれた束 |
| 品位 | 銀90%、銅10% |
| 額面 | 10セント |
マーキュリー・ダイムは、銀の含有量、歴史的な性質、貨幣学的な魅力から、10セント以上の価値を持つとされている硬貨です。もちろんそれぞれの状態も価値に関わりますが、銀のスポット価格や需要、発行枚数や現存数といった点が希少性に影響しています。
中でも「1916-D」は極めて希少であり、状態によっては1,000ドル以上で取引されることもあり、高いものでは2010年に207,000 ドルで販売されたものもあります。このように、状態によっては非常に高額での取引が行われています。
マーキュリー・ダイムにはさまざまなグレードがあります。その中で、プルーフ貨幣における2つのサブタイプについてご紹介します。
背景(フィールド)の反射率が高くないタイプのプルーフ貨幣です。
カメオ(CAM)は、背景の反射率が高く、上記の標準プルーフと比較すると希少性が高い点が特徴です。さらに細かいバリエーションがあり、「表面と裏面に、軽度から中程度のフロスト加工が施されているもの」「フロスト加工が全く施されていないもの」「片面のみフロスト加工が施されているもの」という3パターンがあります。
マーキュリー・ダイムは、彫刻家アドルフ・ワインマンによりデザインされたコインです。助手彫刻家ジョージ・T・モーガンの協力を得ながら制作を行ったものの、前任者から邪魔をされるなどの困難があったとされています。さらに、アドルフ・ワインマンは重度の扁桃炎にかかったことから締切が延長され、1916年10月に初鋳造に漕ぎ着けたというエピソードがあります。このように苦労して出来上がったデザインは、個性的で想像力豊かなデザインと評されています。
マーキュリー・ダイムの表面には、「翼のある帽子を被った自由の女神」が描かれています。しかし、コインが鋳造された当時、人々はこの姿をローマ神話の神であるメルクリウス(英語名:マーキュリー)と勘違いをし、ここから「マーキュリー・ダイム」という呼び名が定着したといわれています。このコインの正式名称は、「ウィングド・リバティ・ダイム」ですが、「マーキュリー・ダイム」という名称がそのまま愛称として残り、今でも使用されています。
こちらの記事では、マーキュリー・ダイムについて紹介してきました。このコインは、自由や平和の象徴が刻まれた、美しいデザインのコインです。その優れたデザインと希少性から、今もコレクターの間で高く評価され続けています。
ただし、アンティークコイン投資には偽物・詐欺のリスクも存在します。正確な価値の判断や真贋を見極めるのは初心者では難しいことがあるため、信頼できるパートナーが欠かせません。以下の記事では、アンティークコイン投資のパートナーをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
こちらでは、本格的な投資家の方から資産形成を目指す方、そして投資初心者まで、それぞれの目的に応じたアンティークコイン投資サービスを提供するショップとその特徴をご紹介します。