
エキュとはフランス語で「盾」を意味する言葉です。エキュ銀貨は、中世からフランス革命期まで流通したという歴史を持つ銀貨です。主にルイ14世からルイ16世までのブルボン期に発行されたものであり、当時の経済や人々の生活を支えた銀貨となっています。
| 項目 | 基本データ |
|---|---|
| 発行国 | フランス |
| 発行年 | 主に17世紀〜18世紀末(ルイ14世、15世、16世などの時代) |
| 重量 | 約13.5g〜14g程度(年代や種類により変動) |
| 大きさ(直径・厚みなど) | 直径:約32mm |
| 表面デザイン | 当時の国王の肖像(ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世など) |
| 裏面デザイン | フランス王家の紋章(盾=エキュ)、王冠、オリーブやヤシの枝など |
| 品位 | 銀 0.917(91.7%)※種類により異なる |
| 額面 | 1/2エキュ |
1/2エキュ銀貨は、発行された年代や統治していた国王、コインの状態などによって価値が大きく変わります。特に、発行枚数が極端に少ない年号や造幣局のものの場合には希少性が高くなることから、数十万円の価格が付くケースも見られます。特に歴史的に人気が高いものとしては、太陽王と呼ばれたルイ14世の少年期の肖像など、デザインの美しさも価値を向上させる要因となるとされています。
1/2エキュ銀貨にはさまざまな種類があります。ここでは、そのうちの2種類を紹介します。
太陽王と呼ばれたルイ14世の若き日の姿が描かれたタイプです。特徴的な長い巻き髪が細かく彫刻されている点が特徴となっており、裏面は王冠とフランス王家の紋章が配置されたデザインです。
ルイ15世の治世に作られた種類で、「ブランシュ・ドリヴィエ」はオリーブの枝のことを指します。銀貨の表面にはルイ15世の肖像が描かれており、裏面には王冠と盾、平和の象徴であるオリーブの枝が描かれているデザインとなっています。
「1/2エキュ銀貨」の「エキュ」という名称は、フランス語で「盾」を意味する言葉に由来しています。1/2エキュ銀貨の裏面には、盾を含む図案が描かれているといったように、中世の時代から盾がデザインに採用され続けたという歴史があることから、この通貨の単位そのものが「エキュ」と呼ばれるようになったといわれています。
アンティークコインとしての1/2エキュ銀貨の希少性は、発行された年や製造された造幣局(パリ、リモージュ、リールなど)の違いによって変わってきます。そして、さらに重視されるのが「保存状態」です。1/2エキュ銀貨は何百年も前に使われていた銀貨であることから、摩耗が見られるものが大半です。そのため、摩耗や傷が少ない物については、市場に現れる数が非常に少ないという傾向があります。
こちらの記事では、1/2エキュ銀貨について、その魅力や特徴、種類などを解説しました。この通貨は、盾の紋章に由来する、フランス・ブルボン朝時代における重要な歴史的な通貨です。描かれている肖像や装飾、鑑定のグレードなどにより希少性が高まるなど、収集・投資の両面で魅力が感じられる銀貨であるといえるでしょう。
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