
デカドラクマ銀貨は、古代ギリシャにおけるディオニシオス1世の時代に発行された銀貨。競技会の賞品や記念的な用途で用いられたとされる銀貨ですが、後に多くが改鋳されています。こちらの記事では、このデカドラクマ銀貨の特徴や基本スペックなどをまとめました。
| 項目 | 基本データ |
|---|---|
| 発行国 | 古代ギリシャ |
| 発行年 | 紀元前405年〜紀元前400年頃 |
| 重量 | 約41g〜43g |
| 大きさ(直径・厚みなど) | 直径約34〜36mm |
| 表面デザイン | イルカに囲まれた泉の女神アレトゥーサの肖像 |
| 裏面デザイン | 御者が4頭立ての戦車(クワドリガ)を走らせ、上部に勝利の女神ニケが描かれているデザイン |
| 品位 | 銀(Silver) |
| 額面 | 10ドラクマ |
古代ギリシャ・シチリア島の都市国家であるシラクサで発行されたデカドラクマ銀貨は、世界中のコレクターから圧倒的な人気を誇ります。その価値は希少性が高い点に加え、彫刻家であるエヴァイネトスらが手がけた、優れた芸術性にあり、状態や鑑定評価によっては高額で取引されることがあります。JCCでは、シラクサのデカドラクマ銀貨 ChXFが6,500,000円で掲載されていました。美術品としての価値と歴史的な意義を兼ね備えた、美術品・収集品としても注目されるコインです。
デカドラクマ(10ドラクマ)銀貨の中で、特に知られているとされている2つの種類をご紹介します。
古代ギリシャの都市国家であるシラクサで発行されたデカドラクマです。表面にはイルカに囲まれた泉の女神アレトゥーサ、裏面には疾走する4頭立ての戦車と勝利の女神ニケが描かれており、アンティークコインの中でも非常に人気があります。
紀元前460年代に古代ギリシャのアテネで少数だけ発行された、非常に希少なデカドラクマです。表面には守護神アテナ、裏面には羽を広げたフクロウが描かれています。現存数が非常に少なく、幻のコインといわれています。
デカドラクマ銀貨には、紀元前460年代のアテネ発行のものや、紀元前405年頃から発行されたシラクサのものなどがあります。競技会の賞品や記念的な用途で用いられたとされる銀貨であり、その後多くが溶解されたとされています。そのため、デザインがきれいに読み取れるものはかなり希少とされています。
古代のコインは職人の手彫りにより打刻されていました。特に、シラクサで作られたデカドラクマ銀貨は、エヴァイネトスやキモンなど歴史に名を残している彫刻家が手がけたことで知られています。彼らはコインの中に、躍動感あふれる戦車や美しい女神の横顔を緻密に刻んでいます。
デカドラクマ銀貨は、その立体的な美しさも特徴のひとつです。重量感が溢れる銀の塊に、極めて深い彫り(ハイレリーフ)でデザインが打刻されていることから、女神アレトゥーサの表情や馬が疾走する様子がまるで彫刻作品のように浮かび上がってきます。このような深い打刻は製造が難しく、当時の加工技術の高度さを物語ります。
本記事でご紹介してきたデカドラクマ銀貨は、古代ギリシャの歴史や彫刻家の技術が詰まった、芸術性の高いアンティークコインであるといえます。しかし、アンティークコイン投資には、偽物や詐欺などのリスクが存在します。投資を行う場合には、信頼できるパートナー探しが重要です。
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