数あるフランス金貨の中でも、特に知られているのがナポレオン1世やナポレオン3世の肖像が描かれているナポレオン金貨です。「ナポレオン金貨」といったときには主に20フラン金貨を指すことが多いといえますが、この金貨は大量に発行された歴史があることから、手に入れやすい価格帯のものも多く見られます。
ここでは、代表的なナポレオン金貨(ナポレオン1世および3世の20フラン金貨)の基本的なデータを紹介します。
| 項目 | 基本データ |
|---|---|
| 発行国 | フランス |
| 発行年 | 1803年〜1815年(ナポレオン1世) 1852年〜1870年(ナポレオン3世)など |
| 重量 | 約6.45g(20フラン金貨の場合) |
| 大きさ(直径・厚みなど) | 直径は約21mm〜21.5mm(20フラン金貨の場合) |
| 表面デザイン | ナポレオン1世または3世の横顔。周囲に「NAPOLEON EMPEREUR」などの銘文 |
| 裏面デザイン | 花輪の中に額面と発行年、またはフランス帝国のシンボルやボナパルト家の紋章 |
| 品位 | 金(90% / Au 900) |
| 額面 | 20フラン(他に40フラン、100フランなど) |
ナポレオン金貨は、流通量が多いことから状態や種類にこだわらなければ比較的手頃な価格帯で入手できるケースもあるため、アンティークコイン初心者としても入手しやすい金貨といえます。その一方で、希少性が高いものもあり、例えばナポレオン3世の20フラン金貨の中でパリ以外で鋳造されたものは発行数が少ないことから希少価値が高い傾向があります。
ナポレオン金貨にはさまざまな種類があります。どのような種類があるのかを見ていきましょう。
1803年から1815年に発行された金貨であり、月桂冠をかぶった「有冠」のデザインのものと、かぶっていない「無冠」のデザインが存在します。
1804年に皇帝になったナポレオン1世が、1807年から1813年にかけて発行した金貨です。左向きの皇帝ナポレオンが洗練された線で刻まれており、その周りには「NAPOLEON EMPEREUR」の文字が配されています。
1855年から1870年の期間に、パリやストラスブールで発行された、大型の金貨です。金貨の表には月桂冠を被ったナポレオン3世が右を向いている肖像が描かれ、裏面にはボナパルト家の紋章がデザインされています。
ナポレオン金貨は、フランス国内外にあるさまざまな造幣局で鋳造されてきた歴史があり、どこで製造されたのかによって希少性が変わるという特徴があります。ナポレオン3世の20フラン金貨の場合、パリの他にストラスブールやリヨンでも鋳造されていますが、パリ以外の都市で鋳造されたものは、パリで鋳造されたものよりも希少価値が高い傾向があります。
このように、パリ以外の各地で鋳造されたナポレオン金貨は、コレクターの間でも注目されています。
ナポレオン金貨は、その美しいデザインで多くの人々を魅了しています。よく知られているナポレオン3世の20フラン金貨は、パリ造幣局で第18代主任彫刻家を務めたデジレ=アルベール・バールが手がけており、表面は月桂冠をかぶった皇帝像、裏面にはフランス帝国を象徴する鷲や王冠、マントなどのモチーフが繊細にデザインされています。
こちらの記事では、ナポレオン金貨について紹介してきました。この金貨は、歴史的価値と美しいデザインで人々を魅了しています。さらに初心者が手を出しやすい価格のものから、投資家やコレクターを魅了する希少性の高いものまで、さまざまなものが流通している点も魅力といえます。
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