アンティークコインの鑑定

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アンティークコインの売買で注意したいのは、精巧な偽物(贋作)をつかんでしまうリスクと、売却時にその価値を正しく証明することが難しい点です。これらのリスクを回避するための正攻法が「第三者機関による鑑定」になります。本記事では、アンティークコインの鑑定の仕組みや活用法などについて詳しく解説しています。

アンティークコインの価値を担保する「第三者鑑定」の重要性

アンティークコインの市場においては、売り手や買い手から独立した立場にある「第三者鑑定機関」が、コインの真贋を判定し、状態を格付けする仕組みとして定着しています。個人の主観や業者の都合に左右されることなく客観的な評価が下されるため、第三者鑑定は国際的な取引の場において、コインの価値を正確に伝えるための共通言語として機能しています。

そのため、もし手持ちのコインを売却しようと検討しているのであれば、そのコインがすでに鑑定済みかどうかによって、業者との交渉力が大きく変わる点に留意しましょう。鑑定済みのコインであれば、グレードという形で保存状態が数値として明示されているため、業者側も価格を不当に低く見積もるようなことは難しくなります。

対して、未鑑定のコインは査定を行う業者によって状態の解釈が分かれることもあるため、買取額に大きなばらつきが生じてしまうリスクがあります。事前に鑑定を済ませておくことは、自身が所有するコインの価値を正当に評価してもらうための有効な手段といえるでしょう。

世界二大鑑定機関「NGC社」「PCGS社」の圧倒的な鑑定プロセス

世界中で流通するアンティークコインの大部分が、アメリカに拠点を置くNGC(Numismatic Guaranty Company)とPCGS(Professional Coin Grading Service)の2社いずれかの鑑定を受けています。両社がなぜこれほど広く支持されているのか、その鑑定プロセスから確認しておきましょう。

複数人の専門家による「真贋判定」

NGCおよびPCGSでは、鑑定人1人に判断に委ねるのではなく、複数の専門家が独立して審査を行うプロセスが採用されています。肉眼による精密な観察に加え、ケミカルテストや各種計測機器を用いた多角的な検証を経て、そのコインが本物かどうかの判定が下される形です。

複数人が同一の結論に達して初めて鑑定結果が確定する仕組みであるため、個人の主観や見落としによる誤判定は基本的にありません。鑑定済みのコインはデータベースに登録され、固有の鑑定番号が付与されることで、取引後も第三者が真贋を照会できる状態が維持されます。

1〜70段階の「グレーディング(格付け)」

真贋判定と並ぶもうひとつの重要な評価が、コインの保存状態を数値化する「グレーディング」です。保存状態に応じて「1(状態が著しく劣化した流通品)」から「70(製造時の状態を完全に保った無傷品)」までの70段階に分類されています。

評価には特定の記号が用いられ、主に流通に供されず未使用の状態を保つものには「MS(Mint State)」、鑑賞用として特別に製造されたプルーフ仕様のコインには「PR/PF(Proof)」といった記号が付与されます。

同じ銘柄のコインであっても、グレードが1段階異なるだけで査定額に数十万円単位の差が生じることは珍しくありません。このグレードの数値は、コインの市場価値を左右する極めて重要な指標となります。

偽造不可?「スラブケース」の仕組みと偽物回避ノウハウ

鑑定を終えたコインは、「スラブケース」と呼ばれる特殊な硬質プラスチック製のケースに収められ、鑑定結果が記載されたラベル(インサート)と共に高周波で密閉されます。

一度密閉されたスラブケースは、無理に開封しようとするとケース自体が破壊される構造となっているため、内部のコインをすり替えたり、鑑定結果を改ざんしたりすることは物理的にできません。つまり、スラブケースに封入されている状態であること自体が、そのコインの真贋と状態を証明する有力な根拠になる、ということです。

スラブケースの主な役割

スラブケースが果たす役割は、大きく3つに整理できます。

1つ目は物理的な保護です。硬質プラスチックによる密閉構造が、傷・手の油・湿気といった外部要因からコインの状態を守ります。2つ目はすり替え防止です。前述のとおり、一度開封するとケースが破壊される構造のため、内容物の差し替えはできません。3つ目は鑑定証明としての機能です。それぞれのケースには固有の鑑定番号とバーコードが記載されているため、鑑定機関の公式データベースと照合すれば、第三者でもそのコインの鑑定情報を確認することができます。

偽物リスクをさらに減らすためのチェックポイント

鑑定済みであっても、それだけで安全だと過信するのは避けるべきです。極めて精巧に作られたスラブケース、いわゆる「偽スラブ」の存在も報告されているためです。

こうしたリスクを回避するうえで、鑑定会社の公式サイトを使った鑑定番号の照会は、取引前に必ず行うべき有効な対策となります。具体的な手順は以下の通りです。

  • スラブに記載された「鑑定番号(証明書照会番号)」を確認。
  • NGCまたはPCGSの公式サイト(またはアプリ)の照会ページに入力。
  • データベースに登録されている「コインの画像」「重量」「グレード」が、手元の実物と完全に一致するかを確認する。(※最新のスラブには、スマートフォンをかざすだけで本物確認ができるNFCチップやQRコードが埋め込まれているものもある。)

【要注意】「鑑定済みコイン」でも売却時に価格が異なる理由

NGCやPCGSによる鑑定済みコイン(例えばMS65)であっても、どの業者に売っても同じ金額になるわけではありません。グレードはコインの状態を客観的に示す指標ですが、そこに付く値段は業者ごとに異なります。

理由 業者によって査定額が変わる背景
最新相場の把握度 アンティークコインの価格は海外オークションの動向に激しく連動します。最新の海外トレンドを追えていない国内の一般買取店は、リスクを恐れて相場より大幅に安い価格を提示しがちです。
得意なジャンル・顧客層 イギリスコインに強い業者、古代コインに強い業者など、各社で「抱えている富裕層コレクターの層」が異なります。欲しい顧客がバックにいる業者は、他社より高く買い取ることが可能です。
販売ルートの多彩さ 自社店舗での販売だけでなく、海外オークションへの出品代行など、「最も高く売れるルート」を提案できる業者でなければ、コインのポテンシャルを最大限に引き出せません。

まとめ:鑑定は「価値の証明」になるが、売却額は「業者選び」で決まる

NGC社やPCGS社といった機関による鑑定は、コインの真贋や客観的な保存状態を証明するうえで、現時点において確度の高い手段として認められています。しかし、所有するコインをいくらで現金化できるかという点は、鑑定結果そのものだけでなく、売却先として選ぶ業者によって大きく左右される側面があります。

より条件の良い取引を実現するためにも、特定の業者のみに限定するのではなく、複数の業者を比較・検討したうえで慎重に売却先を決めるようにしましょう。

投資の失敗を防ぐ
【目的別】アンティークコイン投資会社3選

こちらでは、本格的な投資家の方から資産形成を目指す方、そして投資初心者まで、それぞれの目的に応じたアンティークコイン投資サービスを提供するショップとその特徴をご紹介します。

資産価値が高く
価値あるコインに投資したい
本気投資層
レアコインショップ
レアコインショップ
引用元:レアコインショップ公式HP
https://www.rarecoinshop.net/

海外支店を持ち、長期間状態を保つスラブ入り鑑定済みコインのみを取り扱う信頼性の高いコインショップ。資産価値が高い本物のアンティークコインに投資したい方に適した環境を提供。海外オークションにも出店可能で、多くの参加者の中で高値での売却が期待できる出口戦略をサポート。

少額から気軽に
投資を体験したい
投資入門層
アンティークコインギャラリア
アンティークコインギャラリア
引用元:アンティークコインギャラリア公式HP
https://antique-coin-galleria.com/

1万円台から購入できる幅広い品揃えで、初心者でも気軽に始められる環境を提供。少額から投資体験をしたい人に向け、幅広い価格帯のコインを揃えており、リスクを抑えた選択が可能。少額から経験を積み、徐々に投資知識を身につけられる

これから資産形成について考えていきたい
資産形成準備層
銀座なみきFP事務所
銀座なみきFP事務所
引用元:銀座なみきFP事務所公式HP
https://www.antique-coin.jp/

ファイナンシャルプランナーが担当し、アンティークコインを活用した資産形成に加え、不動産投資など幅広い資産運用の相談が可能。これからの家族計画やキャリアなど人生全体を見据えたアドバイスで、コイン投資と資産管理をまとめて進められる。

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